1969-05-09 第61回国会 参議院 大蔵委員会 第15号
国鉄運賃値上がりが家計に響くなんという問題じゃないんです。それはもう重大なんですよ。重大なんですけれども、ほかの私鉄運賃なり航空なりバスなりを上げなければ国鉄は再建できないんですよ、競争力が低下しちゃって。だから、どうしたって上げざるを得ない。ところが、さっき伺いますと、これは三回くらい上げる。二回に必ずしもとらわれないというでしょう。二回上げていく。
国鉄運賃値上がりが家計に響くなんという問題じゃないんです。それはもう重大なんですよ。重大なんですけれども、ほかの私鉄運賃なり航空なりバスなりを上げなければ国鉄は再建できないんですよ、競争力が低下しちゃって。だから、どうしたって上げざるを得ない。ところが、さっき伺いますと、これは三回くらい上げる。二回に必ずしもとらわれないというでしょう。二回上げていく。
第一は、石炭の国鉄運賃値上がり分は、暫定割引を実行して、これによってもし国鉄の設備資金の不足が憂えられるならば、国鉄債の増発をするという方法があると思います。炭鉱用電力の料金、これは現にありまする農事用、灌漑用水用電力料金並みに下げるという方法を実行していただきたい。第三に、国有林は立木、素材、いずれにおいても炭鉱向けに特売するという方法を立てていただきたい。
これらは今日全く同じような立場といいますか、国鉄が運賃値上げをすれば、それに相呼応して運賃を上げたいということで、実は国鉄運賃値上がりを待ちかまえておるというような状況にあるわけです。
そこで、私は、物価というものを左右するものは、ごく微細な、さっきあなたがおっしゃったような官僚的なそろばんでいくところの国鉄運賃値上がりというようなものでなく、やはり需要供給とかその他複雑ないろいろの関係が、物価の値上がりとか値下がりとかいうものにはあるんじゃなかろうか。